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紺糸最上胴具足
概要
こんいともがみどうぐそく
紺糸で装飾された最上胴具足である。最上胴とは胴丸(どうまる)の一種で室町時代後期につくられた。石川晴光公が着用したものと伝わっており、450年以上前の貴重なものである。兜(かぶと)や袖(そで)の裏側に金箔がほどこされているので、江戸時代に飾り用に修復されたものと思われる。旧氏丈邸(角田市郷土資料館)に常設展示されている。角田市指定文化財。
住所
角田市角田字町17(角田市郷土資料館)
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電話
0224-62-2527
Fax
0224-62-2527
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詳細情報
この甲冑を着用していたとされる石川晴光は戦国時代の大名で、陸奥石川氏第24代の当主である。現在の福島県石川郡周辺を領しており、石高は18万石であった。
しかし、周りの大名の圧迫を受けて窮地に陥ったので、伊達氏の庇護を求めるため伊達晴宗の四男、昭光(伊達政宗公の叔父にあたる)を養子に迎えた。その後昭光は伊達政宗公の家来になり、角田にやってくる。その時、義理の父親のものを家宝として持って来たものと思われる。
江戸時代を通して石川氏が所有していたが、明治期に入り氏家丈吉が譲り受け、氏丈邸にしばらく飾られていた。
アクセス/角田駅から車で5分、徒歩19分。