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称名寺
概要
しょうみょうじ
称名寺は福島県いわき市の専称寺の末寺で、応仁3年(1469年)に磐城国信夫郡松川村常念寺27世良雲和尚が開山し、正徳3年(1713年)可伝良瑞が中興したといわれている。
住所
宮城県角田市尾山山根6
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電話
0224-62-2008
Fax
URL
詳細情報
伊具三十三観音十六番礼所とされている。この寺に、「幽霊梵鐘」と呼ばれる元録6年(1693年)銘の梵鐘(市指定)があり、次のような伝承が残っている。
天和の頃に、高橋某という仙台藩士がおり、妻がいるのに隣村の女と浮気をしていた。
そのため藩士はしばしば自分の妻を虐待していたが、妻は家を出て行かなかったので、ついに藩士は隣村の女と謀って妻を殺してしまった。
亡くなった妻は死霊となり、女を憎み夜な夜な姿を現しその家に入ろうとしたが、門に神符が貼ってあったため入れなかった。
そこで村人の一人に頼んでその神符をはがしてもらい、ついに女を責め殺した。
妻はその村人に謝礼として黄金数枚を渡し、冥福を祈って梵鐘を寺に寄進するよう頼んだ。
村人は、自分の行いを後悔している藩士にそのことを話し、藩士はその黄金を混ぜて梵鐘を鋳造した。
以来、幾度の火災にあっても、黄金が入っているためその梵鐘の音色は変わらず今に至るという。
角田駅より車で16分