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たばこと健康~たばこのリスクを知っていますか~
たばこによる健康への影響
たばこの煙には5,300種類以上の化学物質が含まれており、そのうち70種類以上が発がん性物質です。これらの化学物質は喫煙により速やかに肺に到達し、血液を通じて全身の臓器に運ばれます。代表的な有害物質は次の3つです。
ニコチン | タール | 一酸化炭素 |
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血管を収縮させ、血圧をあげたり、心拍数を増やして心臓に負担をかけます。 依存性が強く、たばこをやめられない原因となります。 |
発がん性物質が多く含まれ、身体各部位でがんの発生を促し、進行を加速させます。 肺を黒くします。 |
ヘモグロビンと結合して酸素の運搬を阻害します。 心臓に大きな負担をかける原因となります。 |
【喫煙・受動喫煙で高まるリスク】
がん、脳卒中、虚血性心疾患(例:心筋梗塞、狭心症)、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患(COPD))、生活習慣病、妊娠周産期の異常(早産、低出生体重児、死産、乳幼児突然死症候群など)、歯周病など様々な病気の原因になります。
発達途中にある子どもがたばこの煙を吸い込むことで、中耳炎や喘息などを起こすことも知られています。
※受動喫煙…本人が喫煙していなくても、身の回りのたばこの煙を吸わされてしまうことを「受動喫煙」といいます。喫煙者が吸っている煙だけではなく、たばこからの煙や吐き出された煙にも、ニコチンやタールなどの多くの有害物質が含まれています。
改正健康増進法について
『望まない受動喫煙』の防止を目的とする改正健康増進法が令和元年7月1日に公布され、令和2年4月1日より全面施行されました。この法律の改正により、病院や学校のほか、行政機関の庁舎等の施設において原則施設内禁煙、事業所や飲食店等の多くの人が利用するすべての施設において原則屋内禁煙が義務付けられました。
【この法律の基本的な考え方】
- 望まない受動喫煙をなくす
- 受動喫煙による健康被害が大きい子ども、患者等に配慮
- 施設の類型、場所ごとに対策を実施
詳細につきましては厚生労働省特設サイトをご覧ください。
禁煙したい方・身近な人の喫煙習慣に悩んでいる方へ
たばこに含まれる『ニコチン』は依存性が高く、自力で禁煙するのはなかなか難しいものです。そのようなときには、ひとりで悩まず、禁煙外来のある病院や市相談窓口等を利用しましょう。
ご自身やご家族の健康を守るために、禁煙に取り組んでみませんか。
5月31日は『世界禁煙デー』です
世界保健機関(WHO)は5月31日を『世界禁煙デー』と定め、たばこのない社会を目指すために、喫煙を控えたばこと健康問題の認識を深め、実践するよう呼びかける世界行動の日としています。また、厚生労働省は『世界禁煙デー』からの1週間(5月31日~6月6日)を『禁煙週間』としています。
角田市では、禁煙週間に合わせて市内公共施設をイエローグリーンにライトアップすることにより、禁煙・受動喫煙防止の普及・啓発事業を実施しています。
イエローグリーンは、「受動喫煙をしたくない・させたくない」という気持ちをあらわす色です。